令和時代を生きる30代の日常思考記録

日々考えたことを適当に綴っていきます

こころの処方箋  新潮社  河合隼雄

記念すべき第1冊は臨床心理学の巨匠、河合隼雄先生です。

専門書というよりはエッセイですので読みやすいと思います。

 

ちなみに私は文庫本で読んだ後、ソフトカバー本を買い直しました。

なぜ、この本を選んだのか?

 

一言でいうならば、私がこの本を読み終えた時に救われた気持ちになったからです。

自分には悩みがないという方も一定数いるかもしれませんが、

私自身も含めて何かしらに悩みながら生活しているのではないかと考えます。

 

私は人生の壁らしき物にぶつかった時、この本に出会いました。

いや、すでに一度出会っていたのですが、真の意味で出会いました。

 

本文より

すべての人が創造性を持っている

 

私が大切にしているのは、そのようなことも含めて、その人の生き方全体の創造であり、「私が生きた」と言えるような人生を創り出すことなのである。(中略)「私が生きた」という実感をもったとき、それはいつ誰によっても奪われることのないものであることが明らかで、「創造」の実感も伴うはずである。

 

 

現代社会においては、自分の欲しい情報が簡単に手に入ってしまう気がします。

便利にはなりましたが、私は今、自分の人生を生きているだろうか?

問い直す時期がきたのかもしれません。

こころの処方箋 (新潮文庫)

こころの処方箋 (新潮文庫)